THE SACRED LOTUS

CP二次創作小説サイトです。 BLは含まれません。

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

【閑話】ダンデライオン・椹の場合・3




 椹の怒りを目の当たりにして、麻生は慌て出す。

《……脅しだなんて……別にそんなつもりはありませんし、越権行為をするつもりもありません……ただ……女優でもある京子さんの傷になるようなことは避けたほうが良いのではと、そうおも……》

「それが脅しと言うのでなければ、何だと言うのですかね? 実に不愉快だ。軽井沢の件にしても、我がLMEから、あなた方にも、VIE・GHOULサイドにも直接の抗議は致しておりません。ですが、その一件において、LMEでの新人タレント・京子の扱いは軽いものだと思ってらっしゃるのですか?」

《……》

「冗談ではない!」

 椹は思わずデスクを殴りつけ、椅子を蹴飛ばす勢いで立ち上がった。

「我々は“京子”のことを高く、あなた方が思うより高く評価している! あの時、何故、抗議をしなかったのか、きっとあなた方には理解できないでしょうね? 本当ならしたかったんですよ?」


 本当なら、抗議でも、何でもしたかった。

 でも、この件は“女性”にとって微妙な問題であると同時に、“女優”を目指す京子にとって致命的な大きな傷になる……それを理解しているからこそ、また、未遂であったからこそ、全てを飲み込んで沈黙を選んだのだ。

 京子の未来と、そして、女優としての彼女の意志と誇りを尊重して。

 どれ程、彼女にとって“未緒”と言う役柄が大事であるのか、我々の誰もが理解していたから。


「そもそも、あなた方と、VIE・GHOULとの確執に、何故、うちの“京子”を巻きこもうとするのです?」

《そのようなことは……ッ!》

「あなた方が、勝手にいがみ合っている分には好きにしたら良い。だが、うちの京子を巻き込むのは止めていただきたい。今回のオファーにしても、ただ単にVIE・GHOULへの当て付けに“京子”を利用するつもりだったとしか思えない」

《……そんなことは……!!》

「ないと、はっきりと言い切れますか?」

《……それは……勿論》

「…………」

《勿論、言えます。それで……椹さん》

「…………何でしょうか?」

 不信感を前面に出したような声音に、麻生は一瞬、怯む。

 だが、麻生もまた不破尚のプロデューサーとして、引けないと思ったのだろう。

《もし、企画内容を変えて、改めてオファーをした場合、引き受けてくださるのでしょうか?》

「企画の変更?」

 今更何を言っているんだと言う言葉を椹は飲み込む。

 《えぇ、企画そのモノを考え直します。勿論、VIE・GHOULは京子さん他2名も指名されたとおっしゃいましたよね?》

「…………それで?」

《その方たちも同時に起用させていただきます。だから……》

「…………はぁ。私はね……麻生さん」

 痛むこめかみを押さえ、椹は大きな溜息を吐いた。

《はい?》

「貴女に対しても感謝していたんですよ。幼馴染なんですよね? 緒方監督とは」

《え? えぇ、そうですが?》

 それが何か?と戸惑いを見せる麻生に椹は淡々と口を開いた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.07.26 執筆

 スキビ☆ランキング


 PrevNext
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

| ダンデライオン【完】 | 21:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。