THE SACRED LOTUS

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Fairy tale~Episode9-4~




 慌てるキョーコたちをローリィはニヤリと笑って宥めた。

「まぁ、話は最後まで聞け」

「あ、はい。すみません」

 慌てて姿勢を正し、ローリィに向き合うキョーコ。

「この“世界にはばたけ!愛の使者プロジェクト!”には、正直、賭けの部分が大きい。それも仕方がないだろう、徐々に京子の名前を売っていくわけではじゃなく、一気にと言うんだ。ある程度の準備期間が必要となる」

「はい」

「そのための活動休止だ」

「……わかりました。でも、その休止期間中、私は何をすれば良いんですか?」

「……そう言えば、君は運動神経は良いが、例えば、過去、何らかの武道経験はあるか?」

「え? 武道……ですか?」

「そうだ。剣道、柔道、空手……何でも良い。そう言った方面の経験はあるか?」

「いいえ、全くありません」

 素直に首を振るキョーコにローリィは頷いた。

「まずは半年だ。そんな短い期間では付け焼刃でしかないと分かっている。だが、まずはその半年の間で、君には私が紹介する師範の下、武術の基礎を学んでもらう」

「……武術ですか?」

「あぁ、その通りだ。そして、その後、君には単身、アメリカに渡ってもらい、ある映画のオーディションを受けてもらう」

「アメリカの……映画ですか?」

「そうだ。そして、そこで必ずヒロインを勝ち取ってもらう」

「え? そんな無茶な!! 出来ませんよ!!」

 思わず、キョーコは立ち上がり絶叫する。

「何故、やりもしない内から“出来ない”などと決め付ける?」

「……だって、私はまだ……まだ演技の勉強を始めて一年経った程度なのに」

「……では、君は蓮のことは本気じゃなく、いつでも諦められる程度の覚悟だったと言うのかな? これを逃せば、“京子”の名前が敦賀蓮に匹敵する価値を得るのに……一体、何年掛かると思う?」

「え?」

「君がそうやって尻込みしている間に、蓮は更なる高みを上っていくだろう。そんなことでは、いつまで立っても満足に蓮の隣に立つことなど出来はしない」

 思わず、蓮が抗議の言葉を発しようとするがローリィに視線だけで止められ、悔しそうに唇を噛み締める。

 そんな二人のやり取りを見たキョーコはくしゃりと顔を歪ませる。

「敦賀さんに対する気持ちは……そんな軽いものじゃありません!」

「だったら、やるのか、やらないのか。君はどうする? もし、やる気があるなら……キョーコに“魔法の言葉”を教えてあげよう」

「ま、魔法の言葉……ですか?」

「そうだ」


 ――私が言うのもなんだけど……社ちょ……パパにしては随分とメルヘンチックなことを……。

 でも……。


 ちらりと蓮を見たキョーコは大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着ける。


 ――今の私には譲れないものが一杯ある。

 昔の、お人形さんの“キョーコ”じゃない。

 自分の意志で、ここにいる。

 だから、やらずに諦めれるなんて……できない!

 出来るわけがない!


「やります。だから、教えてください。魔法の言葉を」

 そうキョーコが言い切った瞬間、ローリィは満足そうに微笑んだ。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.08.02 執筆

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