THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・13




 キョーコの視線に気が付いた蓮は苦笑いをこぼす。

 忌々しい幼馴染と言う長い期間一緒にいたが故の、大きな疑問なんだろう。

「そうでしょうか? あぁ見えて、あのバカは外面が良いと言うか……要領が良いと言うか……」

 過去を思い出しているのか、キョーコは眉間に皺を寄せている。

「最上さん、芸能人たる者、そんな顔を晒しちゃダメだよ? それにね、不破君のことだけど……」

「あ、はい」

「初対面同士なら確かに彼の“外面”に騙される人は多いだろう。でもね、少しでも長く付き合いがあれば……彼の非常識さ、我儘さは目に付くものだよ、本人が隠していてもね」

 何か言いた気に蓮を見つめる社を無視しながら言葉を続けた。

「彼は余りにも自分を律すること知らなさ過ぎると俺は思うよ? 今はね、“未成年”の子供特有の傲慢さとして、周囲は目を瞑ってくれるだろう」

「はい」

「でもね、いつまでもそんな甘い状況が続くわけがない。それを理解できないでいるなら、いずれ、彼はそれを思い知る時が来る。……まぁ、一先ず、彼個人の論評は置いておいておこうか」

「はい」

「最上さんは、その二つのオファーを貰った時、どっちに出たいって思ったの?」

「それはVIE・GHOULの方に出たいと思いました……椹さんにもそう伝えてあります。ただ……Dark Moonの未緒役が貰えたのはあくまでプリズナーの堕天使のお陰だと私は分かっています」

「……うん」

「それに、その未緒のお陰で、今の“ナツ”がいるんです。それを思えば……不破のオファーを断り難いなって……」

「あくまで、義理と恩のためにと言うこと?」

「はい。例え、それがつまらない作品だと分かっていても」

「それは違うと思うよ?」

「え?」

「俺たちのような芸能人(そんざい)はね、自分の価値を他人に決めて貰うものだ。だから、少しでも自分の価値を貶めるとわかっている仕事は、例え、どんな義理立てがあっても引き受けるべきではない」

「え? でも……」

 あまりも強い蓮の意見に、キョーコは目を見張った。

「最上さん、俺たちの仕事は永遠に残る“モノ”なんだよ? 不破のPVで例えて言うなら、その新曲が発売されれば、各局の歌番組中心に放送される。それを録画する人は少なくないだろう。それに、ファンなら彼の新曲PVのDVDが発売されれば、当然、購入するわけだ。それにね、一番厄介なのは……誰かしらの記憶に残ることだ」

「はい」

「下手なことをすれば……永遠に言われ続ける。その覚悟があるなら、どんな作品に出たって俺は良いと思うよ? でもね、俺はね、些細な傷も命取りだと思っているし、まして、君は女性で、女優なんだ」

「……はい」

「もっとそう言うことに気を配った方が良い」

 一刀両断するような、きっぱりとした蓮の言葉にキョーコは困ったように眉根を寄せた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.10.05 執筆

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