THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・14




 少し重くなった車内の空気を変えるように、社はクスリと笑って見せた。

「そうだね、蓮の言うことも正しいし、キョーコちゃんが義理立てを大切に思うことも正しいと俺は思ってるよ?」

 蓮とキョーコをフォローするように社が柔らかな口調で話し始めた。

「ようは“断り方”だよ」

「断り方……」

「そうそう。“敦賀蓮”のマネージャーをやっているとさ、それこそ、“大物”と呼ばれる監督やプロデューサーとかね、色々な柵がある人たちから、たくさんの話が舞い込んでくるわけ」

 キョーコは流石、敦賀蓮だと思って感心していると、社がワザとらしく大きな溜息を吐いた。

「でもさ、いくら相手が“大物”と呼ばれている人相手とは言え、全部受けていたら蓮の身体が幾つあっても足りない。しかも、相手が相手であっても、話の中には“駄作”としか言えないものってあるんだよ」

「……そうなんですか?」

「そうそう。明らかに、“敦賀蓮”の名前を当てにしているような話とかね、いっぱいあるんだよねぇ……だからと言って、“駄作だからお断りします”な~んて、本心を駄々漏れさせるわけには行かないでしょ?」

「それは、そうですね」

 軽く話す社にキョーコは思わず、クスッと笑ってしまう。

「だからね、そこはマネージャーの腕の見せ所って言うわけじゃないけど、相手の機嫌を損ねないように上手く断るんだ。勿論、“義理立て”を忘れちゃダメだけどね?」

「なるほど……」

「キョーコちゃんはまだマネージャーがいないけど、交渉は基本的に椹さん経由なんだよね?」

「はい、そうです」

「それなら、何でも椹さんに相談するべきだ。そのオファーに限らずね、じっくり考えて、自分がどう感じて、どう考えたとか……あぁ、勿論、感情論や、個人的な好き嫌いの話はしちゃダメだからね? 仕事は仕事だし」

「うッ……」

 思わず、キョーコは気まずそうに俯いた。


 未緒にしても、ナツにしても……初めは自分の趣味嗜好、好き嫌いで断ろうとしていた。

 そんな過去の自分が脳裏に過ぎる。


 そんなキョーコの自己嫌悪を見抜いた蓮は苦笑いをそっとこぼした。

「でも、君の長所は……その好き嫌いで決まる部分が大きいから、ある程度は仕方がないかもね」

 そう言って、蓮はクスクスと笑う。

「で、でも! 個人的な感情で……」

「役者の性質って言うべきなのかな? 君はね、考えて、考えて、役を理解し演じるタイプじゃない。興味を持った瞬間、すなわち、君がその役柄を“好きだ”と思わない限り演じられない役者なんだよ」

「……それは私が未熟だから……」

「最上さん」

 ネガティブになっていくキョーコを止めるように蓮は言葉をさぎった。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.10.08 執筆

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