THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・15




 相変わらず、正当な自己評価が出来ないんだなと蓮は、内心、哀しみを覚えていた。

「性質って言ったでしょ? それはね、君が悪いわけじゃないんだ。だから恥ずべきことでも、反省するべきことでもない」

「……でも」

「君が! 今も、これからも努力すべきところは、まずは自己に対しても、どんなことに対しても、率直で、正当な客観的評価をつけられるようにすることだね。君は必要以上に自己を卑下しすぎる」

「……そんな……」

「そんな事はないとは言わせない。君の自己評価の基準は“不破”だろ? いつまでも“不破”の言葉に踊らされているつもり? 将来も芸能界で活動したいというなら……早々にその自己評価を見直すべきだね」

「蓮ッ!」

 咎めるように社が言えば、ちらりと視線を社に向けた。

 だが、蓮は首を振って、彼の制止を拒絶した。

「いいえ、この際だから言わせて貰います。最上さん?」

「……はい」

「君なら、自分をクズだと、底辺にいる人間だと思っている相手に魅力を感じる?」


 ――随分と偉そうな事を言っているな、俺は。

 その言葉、俺自身にも言えることだと言うのに……。


 自己嫌悪を感じながら、蓮はそれを微塵にも見せず、キョーコに問いかける。

「え?」

「君がいる世界は芸能界なんだ。君はその自覚がかなり足りないと思うよ? 良いかい? この世界は言ってみれば夢と希望と言う名の虚像を売る世界だ」

「……」

「君が自己を卑下する度に、君は君に夢を見る人たちを裏切っている」

「……裏切ってなんて……で、でも、私は……自分に自信がないんです。ずっと……」

「“キョーコの癖に”」

「え?」

 ふとキョーコは俯きがちだった顔をあげると、蓮を見つめた。

「これって不破君の口癖だよね。正直、不快な台詞だとずっと思っていたが、まぁ、そこは、今、置いておいてだ。君はそう10年以上言われ続け、自信を根こそぎ削り取られてきたんだよね?」

「え?」

「だから、君の自己評価が異常に低いんだ。自分自身を認められないでいる。それが不安に代わり、自信を喪失させているんだろうね」

「……はい。そうかも、知れません」

 そう言って、泣きそうになるキョーコをバックミラー越しに確認した蓮はそっと息を吐いた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.08.10 執筆

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