THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・17




 ――まるで、プロポーズだな。


 そう呆れながらも、社は二人の為に空気であることを自分に課していた。

 ただただ二人の間に流れる、ほんわかな空気に中てられっぱなしで、砂を吐きたい気分に陥っていたが、それでも、二人の邪魔をするまいと助手席で身体を小さくさせていた。

 だが、いつまでも、そんな事をしていられるほど時間に余裕はない。

 社はキリキリと傷む胃を押さえながら、恐る恐る蓮に警告を発した。

「蓮、そろそろ時間だ」

「もうそんな時間ですか?」

「あぁ」

「それじゃ、スタジオに行きましょうか」


 スタジオに着くと社がキョーコを連れて、撮影スタッフたちに挨拶に行く。

 初め、敦賀蓮の後輩とは言え、“若い女の子”と言う先入観から、あまり歓迎されはしなかった。

 だが、社の真摯な説明と、元々礼儀正しいキョーコの態度に、スタッフたちは“邪魔になるようなことをしなければ”、好きに見学をして良いと言う許可をくれた。

 そのことに、キョーコはホッと安堵の息を吐いた。

「ごめんね、キョーコちゃん」

「どうして、社さんが謝るんですか?」

 スタジオの隅で見学中のキョーコのところへやってきた社は申し訳なさそうに謝った。

 だが、キョーコはキョトンとした顔で社を見上げた。

「いや、俺が安易に誘ったせいで嫌な思いしちゃったかなって……勿論、俺や蓮はさ、キョーコちゃんがミーハーな娘じゃないってね、わかっているけど……初対面の人たちは、やっぱりわからないものだから……」

「そんな事ないですよ? こうやって見学させてもらえるんですから、私なら大丈夫です」

 ニコッと微笑むキョーコに社もまた安堵の息を吐いた。


 ここにいるスタッフたちはプロ意識の高い者たちで構成されている。

 だからこそ、その場の空気を乱す可能性の高い異分子を嫌うことも、キョーコのように若い女の子であればあるほど、目的は“敦賀蓮”だと思われてしまうのは仕方がないことだと理解していた。

「スタッフさんたちも真剣なんですから、彼らの態度は当然のことだと思ってますし」

「そう言ってもらえると安心するよ。たまにね、いるんだ。人手が足りない時とかね、若い女の子のスタッフも入ったりすることがあるんだけどさ。時々、自分の職業を忘れちゃうのかな……撮影の足を引っ張る子が結構いたりするんだ」

「そうなんですか?」

 驚いたように目を見張るキョーコに社は苦笑い浮かべ、頷いた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.10.17 執筆

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