THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・22



 通話可能になった瞬間、その携帯電話の向こう側から、男性の、それも忌々しくも、良く知っている怒声が響き渡った。

 《……ってめぇ、キョーコ! ずっと無視しやがってッ!!》

 その声に三人は眉を潜め、蓮は咄嗟に通話口を指で押さえる。

「……この声は……ショータロー? 何で?」

 呆然と呟くキョーコに、蓮と社はその状況の不可解さに眉を顰めた。

「……う~ん、キョーコちゃんは不破に携帯の番号、教えたことある?」

「ありません。教えろって言われても、断固拒否します! ……どうして、アイツが……私の番号を……?」

 携帯越しとは言え、不破尚に聞えないよう社とキョーコは小声で会話をする。

「考えられるのは……彼のプロデューサーの女性がキョーコちゃんの番号を教えたか、彼女から盗んだか。そう推測できるけど……どう思う?」

「ッ!」

 その間、不破はずっと暴言を喚き散らし、社はやれやれと溜息を吐くと蓮からキョーコの携帯を借り受け、その電話口に出た。

「……もしもし?」

 《あぁ? そこにいるのは誰だ、てめぇ!? 答えろよっ! 何で、キョーコの携帯に男が出るんだ!? 何とか言え!》

「……礼儀知らずに答える義務はないし、京子に代わるつもりもない」

 《な、んだと!? てめぇ!! 誰なんだよ、名前を……》

 まだ怒声を響かせる相手だったが、社は問答無用と通話を切った。

 が、すぐさま、非通知着信が来る。

「……相変わらず、しつこい男だね」

 三人は携帯を一瞥し電源を落とした。

「蓮、とりあえず、事務所へ行くぞ。椹さんに報告しないと……っと、その前に、一本連絡入れておいた方が良いな」

「そうですね。このまま放置しては、最上さんの身が危険になりそうですからね。早めの対応を考えないと」

「大丈夫だよ、キョーコちゃん。ちゃんと俺たちが守るから。な、蓮?」

「勿論です。だから、そんな泣きそうな顔しないで? 大丈夫だから、ね?」

「……はい」

 無理矢理、微笑もうとするキョーコを蓮は痛ましそうに見つめ、そっと頭をなでる。

「大丈夫。大丈夫だから……だから、そんな顔してはいけない。君は女優なんだ。俺が言いたい事、君なら分かるよね?」

「あ、はい。すみません!」

 蓮は自分でも酷な事を言っていると分かっているが、ここは事務所でも、プライベートな空間でもない。


 ――誰に見られているのかわからないのだから。


「さぁ、最上さんは先に車に乗ってて? 社さんが来たら、すぐに事務所へ向うからね」

「はい、ありがとうございます、敦賀さん」

 綺麗に微笑みお辞儀をするキョーコに蓮は満足げに頷いた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.10.29 執筆

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