THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・28



 BOX”R”の現場に着き、衣装に着替え、キョーコと社がスタジオに足を踏み入る。

 すると、一瞬、喧騒が止み、人々の視線が二人を追いかける。

 内心、二人はそれらに不安と不快に思ったが、何も触れることなく監督に挨拶へ向う。

「おはようございます、監督」

「あぁ、おはようさん。ところで、ナツさんや」

「はい、何ですか、監督?」

 思わず、鬱陶しげに監督を見る“ナツ”の雰囲気に呑まれ、安南は視線を彷徨わせる。

「……いや、まぁ、今日も頑張ってくれ」

「はい、ご期待に沿えるよう努力します」

「……」

 綺麗に一礼をすると、“ナツ”は“ユミカたち”の方へ向う。

「……おはよ」

「あ、おはよう。ねぇねぇ! ナツ、あの噂って本当なの!?」

 特にBOX”R”は学生生活がメインと言うこともあり、同年代の女の子が集まっている。

 だからこそ、特に色恋が想像し易い噂であればあるほど、面白おかしく彼女らの“刺激”となることは容易に理解できる。

「噂って?」

 “ツグミ”が目をキラキラさせ、妙な期待を含めた眼差しをナツに送る。

「だから、不破尚と只ならぬ関係で、別れ話が拗れてストーキングしてるとか、されてるとか!」

「……ストーキングをしている?って、何それ?」

 呆れたようにナツが言えば、あれっ、違うの?とツグミは目を瞬いた。

「どんな噂が流れているのか知らないけど……不破尚と私は幼馴染って言う関係以外、別に特出すべき関係はないわよ」

 詰まらなそうに吐き捨てるナツにカオリも、ツグミも、そして、聞き耳を立てていた同級生役の若手女優たちも、何より、監督含めBOX”R”のスタッフ達の一斉にどよめく。

 そして、質問攻めが始まった。

 だが、ナツはニヤッと笑っただけで多くは語らず、そろそろ撮影を始めようと周囲を促すにとどめた。

「……ナツ、大丈夫?」

 ただ一人、傍観に徹していたユミカこと天宮千織が心配そうに近寄ってくると、小声で囁く。

 彼女は社同様、この事情に精通している一人だ。

「まぁ、大丈夫じゃない?」

「じゃないって……それで、あの男は本当に今日来るの?」

「……多分ね。怒鳴り込んでくると思うわ。新曲PV出演を椹さんがけんもほろろに断ったらしいし、どこで調べたのか、私の携帯にしつこく電話を寄越してたけど私は出なかったしね。それで、エベレストより高いプライドが傷つけられて怒り心頭、今頃、八つ当たりしたくて堪らないんじゃない?」

「ガキね」

「全くね。世界は自分中心で回っているって勘違いしている男だもの。絶対に怒鳴り込んでくるわよ。こちらの事情なんて考えもしないと思うし」

「……本当に嫌なヤツ」

「……そうね」

 そう言ってお互い苦々しい笑みを浮かべ、どちらともなく二人は離れる。

 そして、ナツとユミカ、それぞれの立ち位置へと移動し、撮影開始の合図を待った。

 その後の撮影は順調に進み、朝のざわついた空気も鳴りを潜めた頃、とうとう招かれざる客が――やってきた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.11.16 執筆

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