THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・40




 キョーコはどこまでも柔らかい口調で話し始めた。

「ねぇ、ショーちゃん。一度として、私が、“ショーちゃん、助けて”って言ったことあった? そんな記憶、ショーちゃんの中にある?」

「え?」

「私がショーちゃんに泣いて、縋って、頼ったことあったかな? 無かったよね? 助けて、私を守ってって」


 きりりと胸に痛みが走った。


――本当は、何度も、何度も口に出したかった言葉。

 でも、何度も、何度も飲み込んで、決して口に出せなかった言葉。

 一番、身近な人だったショーちゃん。

 だから、一番、私を理解してくれていると思っていたショーちゃん。

 でも、それも幻想の一つに過ぎなかった。


「私にとって、心の支えはいつだってショーちゃんではなかったの」


 いつの間にか、そう、いつの間にかだ。

 私は何もかも諦めることを覚えてしまっていた。

 幼い頃のショーちゃんへの淡い恋すら、私は心のどこかで諦め受け入れていたの。


――そして、コーンだけが希望となり、心の支えになった。


「ショーちゃんの前で泣けていた頃でも、私はいつだって独りで泣いていたわ。その時、ショーちゃんはどうしてた? ただ遠巻きに見ているだけだったよね?」

「あ、あれは!」

「ただ単に困惑してたって知ってる。でも、いつしか本音では迷惑だって思ってなかった? だから、当時6歳だった私は独りで泣ける場所を探し歩いたの。誰にも迷惑を掛けないで泣ける場所を」

 その何気ないキョーコの台詞に一同、息を飲み、怒りを覚えた。

 たった6歳の子供が独りで泣ける場所を捜し歩く、その壮絶さに。

 そんなことさせた彼らに、そんなことをさせていると気が付こうとしなかった彼らに自然と怒りが沸く。

「……そんなこと、言ってたな。時々、いなくなってたのは……本当に泣くため……なのか?」

「えぇ、その通りよ」

 悄然と項垂れる尚をキョーコは冷めた視線で見つめる。

「……ねぇ、ショーちゃん、理解できた?」

 表情を失った尚を覗き込む。

「私にとって、ショーちゃんがどんな存在か」

「俺は……俺は……」

 視点の定まらない尚にキョーコは眉を寄せた。

「…………な、い」

「え?」

「……そんなこと、信じねぇよっ!」

 突然、我に返った尚はキョーコにそう叫んだ。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 更新再開です。

 天音蓮華
 2011.12.14 執筆

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