THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・47




 呆然と立ちすくむ尚を見てキョーコは鼻で笑った。

「……ねぇ、いい加減、現実を見てよ」

「……な、に?」

「既に私とショーちゃんの間には何の繋がりもない、“無関係”な関係だって言う事を、私が……別に貴方の事を好きで貢いで来たわけじゃないと言う事を理解してってこと。わかった?」

「嘘だ! そんなことはないだろ!? 違う! 絶対に違う! 俺は、そんなこと、そんなこと知らないし、認めない! いい加減、お前のほうこそ、そんなデタラメ言ってんじゃねぇよ!」

 頭を抱え、否定の言葉を怒鳴り散らす尚を見て、キョーコの視線は更に冷やかになる。


――何故、頑なに否定するのかしら?

 それこそ、意味なんてないのに……あぁ、それとも、私を隷属せていることで優越感を感じ、精神の安定を図っていたのかしら?

 ショータローならありえそうだけど……本当に器の小さい男だわ。

 どうして、こんな男が幼い頃の私は好きだったのだろう?

 本当に過去の汚点としか言い様がないわ。

 それに……


――あの人とは何もかもが全然違う。

 そう、全然違う。


キョーコは胸元を飾るプリンセス・ローザを握り締めた。

「もしかして、まだショーちゃんは私が嘘を吐いている、もしくは演技をしていると思ってるの?」

「あ、あ、当たり前だろ! そうだよ、演技で、俺を騙せると思うんじゃねぇよ! 大体、お前は、俺が好きで! 俺が好きで! だから、俺のために何でもしてきたのを俺は知ってるんだ!」

「……それこそ、いい加減にしてよ。“仕方がなかった”って私は何度も言ってるんだけど? いい加減、現実を認めてよ。そんな事実はないの。ショーちゃんの都合の良いように改ざんしないで! 大体、見た目だけの我儘な暴君を、どうやったら好きになれるって言うのよ。物は常識的に考えて言ってよね」

 呆れたように溜息を吐きながらキョーコが言えば、尚の顔が苦しそうに歪んだ。

「……だ、う、そだ! 嘘だ! 嘘だ! 嘘だ!」

 尚は頭を抱え、狂ったように絶叫した。


――信じられなかった。

――信じたくなかった。


 尚にとって、キョーコの存在はまるで空気のような、そこに居て当たり前の存在で、特別、気にも留める必要さえなかったモノだった。

 そして、キョーコは自分のことが好きで、好きで、全てを何の躊躇いもなく、捧げてくれるのが当たり前の存在であって……不破尚を、不破松太郎を否定するようなことがあってはならないモノだった。

それなのに、今まで自分の中で築き上げてきた全てを、世界その物をキョーコ自身の辛辣な言葉によって完全に否定されてしまった。


――砂上の楼閣。


 尚の今まで信じていた世界が一変した。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.12.23 執筆

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