THE SACRED LOTUS

CP二次創作小説サイトです。 BLは含まれません。

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

ダンデライオン・51




 社は一瞬だけ瞑目した。


――キョーコの哀しい独白。


 本当に社にしては珍しく腹の底から怒りが沸いた。

 今まで、キョーコ、あるいは蓮の言葉の端々から、キョーコの育ち方は“特殊”であることは察していた。

 また、それが決して“幸福”とは言えない環境であることも何となくだが分かっていた。

 だが、ここまで酷い環境に晒されていたとは思っていなかったのだ。

 だからこそ、奇跡のようだとも思った。

 キョーコほど純真無垢と言葉が合う女の子は過去、出会ったことがない。

 腐る事もせず、投げやりになる事もなく、ただ、まっすぐに、まっすぐに育ったキョーコを、本当に奇跡の存在だと社は思った。

 また、それと同時に、彼女の“情緒”の未発達さと、摩訶不思議な“曲解思考”の根源を図らずも知ってしまい、哀しいかな、納得もしてしまったのだ。


――キョーコちゃんにとっての防衛本能。

 自分の心と身体を守るための、たった一つの彼女の武器であり、盾だっただろう。


 だからこそ、今、社がやらなければならないことは最上キョーコを、京子を全力で応援し、守ることである。

 社は更に尚を冷やかな眼差しで見つめた。

「不破君、君はプロとしての自覚のない本当に未熟な子供だね。まさか、君の依頼を断ったからと、実にその程度のくだらない理由で、ま、さ、か、ここまで乗り込んできたとは言わないよね?」

「その、程度だと!?」

 尚はカァーッと真っ赤になり、社を怒鳴った。

 だが、社は全く動じることなく、尚の視線を受け止める。

 その社の冷静な態度に尚の怒りは更に募った。

「あぁ、その程度だ。周囲の迷惑も顧みず、自分の欲望のまま、その程度の些細な理由で、君は本当に来たのかい? うちの京子が言ったように?」

 冷やかな社の視線に対抗するように尚もまた感情をむき出しに睨みつけた。

 しかし、社はそんな尚の言動全てを子供の戯言だと切って捨てる。

「くだらないな」

「お、お言葉ですが!」

 声を荒げて、間に入って来た祥子を社はチラリと見た。

「何ですか、マネージャー失格の安芸祥子さん?」

 未だ、尚に胸倉をつかまれたまま、でも、動じることなく応じる社に、祥子はたじろぎながらも、不快感を顕にし、社を睨みつけた。

「なっ!」

「今、暴言だと、侮辱されたと思いましたか? これは暴言でも侮辱でもなく、単なる事実の指摘に過ぎません」

 侮蔑がこもった眼差しに祥子は一瞬怯んだ。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 年末年始について

 天音蓮華
 2011.12.27 執筆

 スキビ☆ランキング


 PrevNext
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

| ダンデライオン【完】 | 21:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。