THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・61




 首をかしげる尚と祥子を見て、社は冷やかな視線を送る。

「先読みするまでもなく、不破君の異常行動などお見通しでね」

「……どう言う意味です? それに異常って、それはあんまりな……」

「違うとでも? まぁ、貴女は違うと思っているのでしょう。だから、ここにいる」

「――ッ!」

「ねぇ、安芸さん? 不破君には無理でも、既に成人した社会人の貴女は自覚をすべきだった。世間は貴女たちが思うほど甘くはないと」

 社はニコッと不破尚と安芸祥子に微笑を向けた。

「……LMEは不破君がここに乗り込んでくることは予想していました。だからね、LMEはBOX”R”の監督及びスタッフ一同にお願いと共に協力を要請しましてね」

「え?」

 社はくるりと振り返ると、天井を指差した。

「見えますか?」

 尚と祥子は釣られるように社の指先を視線で追った。

 スタジオ内の高い天井に張り巡らされたレールと遠隔操作で動いているらしいカメラが数台。

「不破君たちがこのスタジオ内に乱入してきた瞬間から、あのカメラたちが貴方たちを捉えています。うちの社長・ローリィ・宝田が遠隔操作をしてね。そして……」

 社は最後通牒を突きつけた。

 そして、徐に社はゴム手袋を付けると、BOX”R”の助監督に視線で合図を送った。

 すると、助監督が他のスタッフと共にノートパソコン一台と、机を運んでくる。

「お手数をお掛けします」

「いえ、我々も腹に据えかねているので」

 助監督たちは机とPCを設置すると、尚たちに冷たい一瞥を送りながら、元の位置へと戻る。

「これをご覧ください。実はね、今この場の映像と音声はある方々のところへリアルタイムで飛ばされているんですよ」

「え?」

 社はさっと操作をし、確認すると、PCの画面を尚と祥子に見えるように配置する。

「ほら、動画サイトなどで見かけるでしょう? “生放送”ってヤツですよ。あぁ、勿論、“まだ”、今、この内容は一般には公開してませんがね……」

「な、な、なッんだと!?」

「社さん! それはどう言う……」

「一応、この動画をご覧になっている方の一例を上げましょうか?」

 そして、社は淡々と動画を見ているだろう相手の会社名と名前、そして、彼らの役職などを上げていく。

 LMEの社長は当然の如く、アカトキの社長や重役たち、そして、TV各局の社長及び重役、そして、不破尚のスポンサー関連の役員達。

 次々上がる名前に尚も、そして、祥子もサッと血の気が引いていく。

「最初はね、アカトキの社長たちはLMEの言い分に耳を貸さなかったんです。君たちを、不破尚とそのマネージャーである安芸祥子を信頼し、信用していたんですよ」

「……」

「LMEが不破君、君が無関係のBOX"R"の撮影中、怒鳴って乱入してくるだろうと言ったら、アカトキの社長は何と言ったと思いますか?」

「……」

「不破尚は、多少、我儘な気質があるが、礼儀正しい良い子だと。年齢の割りにしっかりとした男だと、そう言い切ったそうです。だから、仕事のオファーを断られたからと言って、そんなことをするわけがないと笑って一蹴し、取り合わなかったそうです」

「……」

「つまり、不破尚君、君は今日、この場に来た時点で……多くの人間の信頼を裏切った。そう言うことなんだよ」

 社は哀しそうに笑みを浮かべた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2012.01.21 執筆

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| ダンデライオン【完】 | 21:00 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

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| | 2012/01/21 23:34 | |

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| | 2012/01/22 02:18 | |

Re: 思わずガッツポーズ(笑)

初めまして。
ようこそ、おいでくださいました。

ガッツポーズですかw
そんなに喜んでもらえて、本当に嬉しいです♪

どうやったら一番、“不破松太郎”にダメージを与えることが出来るか。

先ずはその一点に尽きると思うんです。
そう考えると、松の場合、“不破尚”のイメージダウンに繋がることが一番なのではと思いました。
その場合、勿論、“本名の暴露”は当然として、ヤツの“本性の露出”こそ、イメージダウンに直結するわけで。
だから、言い逃れが出来ないように“生放送”と言う手段をとらせていただきました。(笑)
生放送ならつまらない“演出”や“編集”などできませんから!
あるがまま、そのままの“不破尚”の“本性”を多くの方に観照してもらってこそ、意味があるわけです。(笑)

これで、スポンサーの数が減って大変なことになろうとも、自業自得で同情の余地などあるわけがない。
と言うことで、あっと言う間に不破尚は窮地に立たされ、今後、生き残れるかどうかと言う瀬戸際に立たされてしまいました。
このことで不破尚が猛省し、改心するかどうかは別問題ですが……何て言うか、逆恨みしそうですが……ね。
まぁ、怒りと正義の鉄槌はくだせたと私も信じております。(笑)
また、キョーコちゃんの自尊心と身の安全は確保されたも同然なので、LMEとしてはホッと一息と言ったところでしょう。

そんなこんなで、ダンデも完結間近となりましたが、もうしばらく、お付き合いくださいませ。

 天音蓮華

| 天音蓮華 | 2012/01/23 12:21 | URL |

Re:

連載再開、ようやく始められました。
お待たせしてすみませ~ん。

> どんな風に松と祥子をぎゃふんと言わせてくれるのか楽しみに~

概ね、この結果に満足してくださる方が多くてホッとしております。
“生放送”と言う鉄槌を用意したのは、不破松太郎と言う人物がどうにもこうにも“卑怯”な人間にしか(私には)見えず、中途半端なことでは、弁護士付けてうやむやにされそうだよなと思ったからです。
アカトキと言う事務所の大きさも考えれば、特に。

だから、その点、“生放送”なら演出も編集もできないから、実は“不破尚”ってこんな男だったのよ!とありのままの姿を多くの人の目に晒せますし。
一石二鳥ってヤツです(笑)
バラしてしまえば、こっちのものです、えぇ。
何しろ、ここまで自爆すれば言い逃れは出来ませんからね。(笑)
これで、不破尚のアーティスト生命もがけっぷち。

例え、今後、尚サイドが罠だとか、演技だとか言い出しても、そんな言い分が通るわけもないですから。
あははは~。

そんなこんなでダンデも最終段階に入ってますが、もうしばらくお付き合いくださいませ。


 天音蓮華

| 天音蓮華 | 2012/01/23 12:42 | URL |














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