THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・63




「何故、こんな手段を使ったのかと問われれば答えは簡単だ」

 社は一瞬で笑顔を消し、冷やかな瞳で尚を睨みつけた。

「不破尚、君は表面だけ取り繕うことがとても得意な男だと知っていたからだ。俺たちはその仮面を剥がしたかったし、その証明をしたかった。だが、正直、ここまで上手く行くとは思わなかったのも事実だ。君は俺たちが思う以上に、無様に踊ってくれたよ」

「てめぇはッ!」

「逆に感謝したいくらいだ」

 奥歯を噛み締め、今すぐにでも社に跳びかかりたい衝動を尚は必死に抑える。

 そんな尚の葛藤を社は鼻で笑い、祥子に向き直る。

「さて、安芸祥子さん」

「……何でしょうか?」

「今、貴女がたが置かれている現状をちゃんと理解できていると信じたいと思っていますが……そろそろ、携帯などを確認しようとは思いませんか?」

「えッ!?」

 社の言葉に祥子はハッとした。

 そして、慌てて携帯を取り出すと、血の気が引いたのか、顔色が一気に青褪める。

「……何か、ありましたかね?」

 既に尚や祥子が置かれた状況をわかっているだろうに、社は問うた。

 それを祥子は俯き唇を噛み締め、ピカピカと光っている携帯を見つめた。

「出ないんですか、安芸さん?」

「……ス、スタジオ内で携帯の使用は……」

「今更」

 社は祥子の言葉を遮った。

「今更、安芸さん、貴女が“常識人”のような発言をしたところで遅いですよ」

「そりゃそうだな」

 社の言葉に同意を示した安南監督は鼻で笑うと祥子を睨みつけた。

「本当に今更だな。今更過ぎるぜ? 大体、アンタらの所為でBOX”R”の撮影は中断され、未だ、再開の目処が立ってねぇ。今、アンタがここで携帯に出たとしても問題にならねぇよ」

 面白くなさそうな口調で言う安南に社は苦笑いをこぼす。

「その言葉は当方としても耳が痛いですね」

 そう言って苦笑いをする社に、安南はニヤリと笑う。

「まぁ、嫌味の一つくらいは言わせてくれや。ここの責任者の一人としてな」

「えぇ、甘んじてお受けします。本当にご迷惑をお掛けしてます」

 そう言って社は安南に一礼する。

 そんな二人のやり取りを祥子は苦虫を噛み潰すような思いで見つめながら、携帯の通話ボタンを押した。

 その後、漏れ聞える会話から、祥子はかなりきつめの叱責を受けているのだろう。

 身体を震わせ、ひたすら、謝罪の言葉を繰り返していた。

「……そろそろ、終幕と言ったところですかね」

「……あぁ、そのようだ」

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2012.01.25 執筆

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