THE SACRED LOTUS

CP二次創作小説サイトです。 BLは含まれません。

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

ダンデライオン・64




 携帯での通話を終えると、祥子は真っ青になりながら未だぐずる尚を捕まえると、謝罪も挨拶もそこそこ、まるで逃げるようにスタジオを後にしようとする。

 それをキョーコが呼び止めた。

 それも満面の笑みを浮かべて。

「……? キョーコ?」

「さようなら、ショーちゃん」

 そう言うと、キョーコは上機嫌に手を振る。

「今日で何もかも終わりよ。もう私と貴方の道は既に違えて久しいの。今後は近づくことはあっても交わる事はないわ。だから、完全に“さようなら”よ、ショーちゃん」

 尚はキョーコの言葉を聞き、なんとも言えない喪失感を味わうと共に、腹の底から沸き上がる怒りを感じた。

 そして、今にも噛み付き、飛びかかりそうなほど凶悪な顔に変わる。

 だが、祥子は必死に宥め賺し、必死に尚の体を押さえつけると、出口の方へと引っ張って行く。

 そんな嵐のように去って行った二人の背中を安南は忌々しそうに睨みつける。

「……やっと帰ったか。だが、勝手に乱入してきてまともな謝罪も挨拶もしねぇで、逃げ帰るっつうのは、どうなのかねぇ」

「そうですね」

「……まぁ、アレだな。がっかりだ、不破尚にも、アカトキにも」

 安南がボソリと呟く。

「……噂じゃ、“好青年”って話だったのに本性はアレってか。アカトキもとんでもない爆弾を抱えたな」

「あはは、そうですね。でも、アカトキの社長は心底、彼の事を“好青年”と信じていたらしいですからねぇ」

「……よく今まで誤魔化せてたもんだ」

「……音楽に関しては真摯に取り組んでいるみたいですからねぇ。それに取り繕うのが得意だったんでしょう。子供の頃から」

「しかも、昔は都合の悪いことは京子の弱みに付け込み、ぜ~んぶ、おっかぶせてってか?」

「えぇ。きっと、これから、不破尚は今までのツケを払う羽目になるでしょう……利子込みで、ね」

「おぉ、怖いねぇ。俺はLMEだけは怒らせないようにしないとな」

 そう言って、安南は笑った。

「あぁ、ところで社さんや」

「……何でしょう?」

「本当に今日の“損害”に対する埋め合わせと保証をLMEがしてくれるんだよな?」

「はい、勿論です」

「そりゃ、楽しみだ。ってなことで、今日はもう集中もできねぇし、これで解散すっから……すこ~し、話が出来るか?」

 そう言って、ニィーと安南は企み顔で笑う。

「悪いねぇ、俺は俗物だからよ」

 そんなおどけながら卑下する安南に社は苦笑いをしながら、快く頷いた。

「大丈夫ですよ。今日の京子の予定はここだけですから」

 社の答えに満足した安南は手を叩きながら、スタッフや出演者に今日のことは誰にもしゃべるなよと念を押しながら、解散させ始めた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2012.01.27 執筆

 スキビ☆ランキング


 PrevNext
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

| ダンデライオン【完】 | 21:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。