THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・65




 今日の撮影は中止となり、撤収作業を始めるスタッフを横目に、社はキョーコに近づいた。

「キョーコちゃん、大丈夫だった?」

「はい、大丈夫です。それより、皆さんにたくさんご迷惑を掛けちゃって……」

「そんなことないよ。それより、今日は終わりみたいだし……着替えてきなよ、ね?」

「はい、そうします」

 キョーコはキョーコなりの思うことがあるのだろう。


――過去の清算。


 そう一言で表すのは至極簡単だ。

 だが、17年、たった17年でしかないキョーコの過去を思えば何と重々しい言葉かと社は思った。

 そして、今のキョーコ自身、何と言うべきかもぬけの殻とまではいかないが、どこか心あらずと言う感じだ。

 社はそんなキョーコに不安を覚え、かがみこむとキョーコの顔を覗きこんだ。

「キョーコちゃん、本当に大丈夫?」

「はい、大丈夫です」

「……後悔、してる?」


――不破尚を切った事を。


 言外に問えば、キョーコは目を丸くして驚きを示す。

「いいえ、それはありません。そう言う意味ではかなりスッキリしてますから」

「そう?」

「ただ……」

「ただ?」

「……過去の自分が少し哀れに思えて」

「え?」

「どうして、もっと、もっと早く一歩踏み出そうとしなかったのかって。自分の殻に閉じこもって、全部、受け身でいて……そして、それを当然のことと思っていて……そんな愚かだった自分に何て言うか、改めて幻滅って言うか……しちゃんたんです」

 そう言って、哀しそうに笑うキョーコを慰めるように社は頭をなでる。

「本当にキョーコちゃんは良い子だね。お兄ちゃんとしては、そう言うところがキョーコちゃんの長所だと思ってる。だから、いっぱい後悔して、反省して、そして、次に繋げれば良いよ」

「はい……あの、社さん」

「ん?」

「本当に今日はありがとうございました」

「いえいえ、どう致しまして。それじゃ、キョーコちゃん、着替えておいで」

「はい」

「あぁ、それと」

「はい?」

 ちらりと“ナツグループ”の面々が視界の隅に映り、社は笑みを浮かべた。


――ほら、不破君。

 過去も現在も変わらないと決め付け、そうである事をキョーコちゃんに強要するような愚かな君は知らないだろう?

 昔のキョーコちゃんとは違い、今のキョーコちゃんには、キョーちゃん自身によって得られた心強い味方が大勢いるんだ。

 でも、君は?

 君には無償で手を差し伸べる心強い味方はどれくらいいるんだろうね?

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2012.01.29 執筆

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