THE SACRED LOTUS

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Fairy tale~Episode10-2~





 ――乗り越えろ。


 簡単にできることではない。

 それは誰もがわかっていた。

 勿論、そう命じたローリィ自身もだ。

 幼い頃から刷り込まれたトラウマの数々がキョーコの心を負の鎖が絡め取り、身動きが取れないように頭を押さえつけている。

 そんなことはキョーコ自身よりも、この場にいる者たちの方が理解していると言っても過言ではない。

「いいか、キョーコ。これから俺はキョーコにとって酷なことを言う」

「……はい」

「ここを自力で乗り越えることが出来なければ、LMEは京子を切る。心を腐らせた者が人々を魅了することなど出来はしないからな。故に、できなきゃ、京子はここで終わりだ。LMEは将来性のない者と契約を交わし続けるほど甘くはない」

 そう断言したローリィに蓮と社は同時に立ち上がり異を唱えようと口を開く。

 だが、その言葉をローリィはバッサリと切って捨てた。

「これは“経営者”としての判断で、お前たちが口出しを許されるは範囲を逸脱しているぞ」

「しかし!」

「そもそもなぁ、蓮。俺は出来もしねぇヤツにやれなんて言わねぇよ」

 そう言って意味ありげにローリィは笑うと、蓮は嫌そうに顔を顰め、押し黙る。

「まッ、そう言うことだ、キョーコ。たった三日しかねぇが気合を入れて覚悟を決めて置け。良いな?」

「……はい」

 はいと答えたものの、キョーコとしてはあまり自信がなかった。


 昔からあの母親(ヒト)の冷たい眼差しを前にすると萎縮し、頭が真っ白になってしまう。

 何度も、何度も。

 幼い頃から自分なりの言葉を、想いをあの母親(ヒト)に伝えたくて。

 言葉を書き止めて、練習して。

 それなのに、あの冷たい眼差しを向けてくる母親(ヒト)を前にすれば全てが霧散してしまった。

「キョーコ」

 今にも泣き出しそうなキョーコに気が付いた蓮はそっと手を握り、顔を覗きこむ。

「キョーコ」

「……敦賀さ、ん」

「あの頃とは違うよ。今の君はあの頃の君とは違う。そうだろう?」

 キョーコは蓮の手をぎゅっと握り返した。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2012.05.09 執筆

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| Fairy tale | 21:00 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

愛の鞭ですか?

ローリーの言う「乗り越えろ」は。
言ったローリーさえもきっと酷なことを言っていることはわかってますよね。でも、実母から逃げたらきっとキョコちゃんに先が無くなることがわかってるから、パパ(ローリー)は、敢えて言ったはずです。キョコちゃん、fight。天音蓮華さん頑張って。

| 美音44 | 2012/05/11 20:10 | URL |

Re: 美音44様

> ローリーの言う「乗り越えろ」は。
そうですね。
この言葉は父親としての愛の鞭であり、芸能プロダクションの社長として冷静な判断と言うところです。

このまま母親との確執を放置していれば、“キョーコ”にも、“京子”にも悪い影響しか与えないですからね。
それはきっと誰の目にも明らかだと思います。

だからこそ、二人の中にあるわだかまりを解消しろ……とまでは言うつもりはありませんが、いつも受け身であったキョーコちゃんが自らの意志で、母親と対面し、対決し、二人の間にある絶対的な距離感を認識し、母親が何を感じ、何を思って生きてきたのか、それを納得と行かなくても、何らかの、欠片でも良いから理解をしなければいけないことだと思っています。

本当に愛されていなかったのか?
本当に憎まれていたのか?
それは、何故なのか?
理由があるのか、それとも、あってないようなものなのか?

ぶっちゃけ、そう言った事をちゃんと確認することからはじめなければダメなんだと思っています。
元々、二人は親子と言っても一緒に生活することが殆どなく生きてきたわけですからね。

また、キョーコちゃんは自分が思うほど無能ではないし、どちらかと言えば、才能豊かな人間なのに、この母親との確執が根底にある限り、自分が無能だから、母親に愛されなかったダメ人間と思い込み続け、“だから”、自分は誰にも愛されることがないんだと言う、激しい勘違いを続けるに違いないですし。
そう言った事を見越して、ローリィ氏の言動になっているわけです。

そんな訳でキョーコちゃんには覚悟を決めて、頑張ってもらおうと思っていますw

そして私は、書いては消し、書いては消しを繰り返すことなく、本編を早くUPできるようになりたい……うぅぅぅ。
なかなかやる気が空回ってますが、頑張ります。
 

 天音蓮華

| 天音蓮華 | 2012/05/14 17:56 | URL |

すごい続きが気になります!今まで読んだスキビ二次小説で一番ハマりました!

| 流離いのスキビふぁん | 2012/09/02 20:23 | URL |

>流離いのスキビふぁん 様

返信が遅くなって、申し訳ありません。
先ほど、コメントに気付きまして、なんと、お詫びして良いのか……本当にすみませんでした。

このような僻地にようこそおいでくださいました。
色々とリアルでありまして、更新が滞っておりますが、ぼちぼち再開していきたいと思っていますので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。

| 天音蓮華 | 2013/01/16 21:25 | URL |














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