THE SACRED LOTUS

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Fairy tale~Episode10-6~




――屑でもTOPに立てる


 ローリィのその言葉にキョーコはなるほどと思った。

 確かに“不破尚”と言う男を客観的に評価するなら音楽の才能があり、容姿も優れているアーティストと言える。

 だが、奴の性格、人間性はと聞かれれば、猫かぶり、見栄っ張り、そして、傲慢で我儘なおぼっちゃまそのモノだと誰よりもキョーコ自身が知っている。

 それでも、奴の曲は世間一般で評価され、売れている。

 そう、売れているのだ。

 数々の売上記録をつくり、更に、高みへ登り続けている。

「アカトキは不破尚を手放すつもりはないだろう。彼の音楽の才能の前では彼の人間性など無に等しい。俺が経営者としての立場のみで言えば同じ結論を出すだろう」

「社長……」

 蓮は不快そうに顔をしかめ、非難めいた声を出した。

「そんな顔をするな、蓮。あくまで経営者として言えばと言っただろうが。俺ならいくら才能があってもアレはLMEにはいらんよ。うちの、俺の方針にはあわないからな。何より……」

 ローリィはちらりとキョーコを見る。

「今はまだキョーコは、法律上、俺の娘じゃねぇが俺にとっちゃ既に大切な娘だ。それにそれ以前にキョーコは俺の、息子の、孫の恩人なんだ。そのキョーコを傷つける奴に俺が容赦するわけがねぇだろうが」

「……すみません」

 ハッとしたように蓮は恥じ視線を下げる。

「それによぉ、“京子”は俺が、蓮、お前が、そして、クー・ヒズリが認めている女優の原石だろ? こんなつまらんことで京子に傷をつけるつもりはさらさねぇよ。だからこそ、ここで手打ちにするのもありだと言ったんだ。ま、当然、こちらに有利な条件をつけてだがな」

 そう言ってローリィはあくどい笑みを浮かべる。

「だがなぁ、問題は不破尚本人だ。あれは考えなしの馬鹿だろう?」

 その言葉に誰よりも不破尚の性格を把握しているキョーコと蓮、社の三人は苦笑いを浮かべるしかない。

「この件でアカトキと交渉し、誓約を交わしても本人が納得し、理解しなければ意味が無い。今回のことでムダに高いプライドを圧し折られたんだ。それこそ、自暴自棄になって何をしでかすかわからんところがある。そこが奴の怖いところだ」

「……そうですね。彼の性格上、逆恨みしてとんでも無いことをしでかしそうです。今は身動きができず、消火作業に勤しんでいるでしょうから大人しくしていると思いますが、時間が経てば経つほど彼の中でその恨みと怒りは膨らみ続け、いずれ、その矛先、はけ口はキョーコちゃんに向けると思われます」

 社の言葉にローリィはうなずき同意する。

「確かに不破尚ならやりそうなことだな。だからこそ、俺は考えた!」

 ものすごく楽しそうな、それでいて、周囲に不安を与えるような良い笑顔で立ち上がった。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2014.04.23 執筆

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