THE SACRED LOTUS

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Fairy tale~Episode10-8~




――心底、怒っている。


 ローリィのその言葉に誰もが目を見張る。

「キョーコのことは調べさせてもらった。たった二週間と言う短い期間だがな」

「え?」

「そこで知り得た内容に俺は腸が煮えくり返ったぜ?」

「……何を知り得たのですか?」

 鋭い目つきで問う蓮にローリィは獰猛な笑みを浮かべ返す。

「端的に言えば、不破尚と、不破尚の両親、及び、旅館の従業員。そして、キョーコの学校関係者、主に不破尚の取り巻きだった女たちの屑さだな」

 そう吐き捨てるとローリィは葉巻を取り出し、ドサッと音を立ててソファに座った。

「……」

 キョーコは何とも言えない顔でうつむいてしまう。

 複雑な思いを抱えているだろうキョーコに気づいた蓮はそっと手を握り、慰めた。

「どうやら、君の母親、冴菜氏は毎月50万ほどの養育費を不破尚の両親に渡してたようだ」

「え?」

 キョーコはその事実を知らなかったのか驚いて顔を上げ、ローリィを見上げる。

「だが、その大金のほとんどはキョーコに還元された形跡はない」

「不破の両親が着服していたと?」

 嫌悪もあらわに椹が吐き捨てる。

「さぁて、どう言うことなんだろうな。一応、経理上ではキョーコは一等客室で生活していた上客らしいぜ?」

「……え?」

 キョーコはその言葉に目を見張る。

「だが、実際のところ、キョーコはほとんど無料報酬の中居をしていただろう? まぁ、キョーコにとっちゃ、家の手伝いをする子供程度の感覚だろうが、視点を変えてみれば、これほど胸糞が悪い話はないだろうよ」

 蓮と社、そして、両主任は頷き嫌悪に顔を歪める。

「完全に良い鴨扱いだったんだろう、キョーコは」

「……でも、例え、そうであったとしても」

 キョーコは苦しそうに震える手で胸を抑えながら、ポツポツと言葉を漏らした。

「そうであったとしても、私は……不破尚のご両親には、心から……感謝……しています」

「キョーコ、君はっ!」

 蓮が悔しさを滲ませながら叫ぶ。

 だが、キョーコは困ったように蓮を見上げるだけだった。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2014.04.26 執筆

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