THE SACRED LOTUS

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Fairy tale~Episode10-9~




 怒りを露わにする蓮にキョーコは宥めるように言葉を紡ぐ。

「……子供の私にだって打算はありました。そう、初めは打算だったんです。例えば料理とか……」

「……キョーコ」

「包丁の使い方を、桂剥きが出るようになれば、尚のご両親、特に板長に気に入ってもらえるんじゃないかと思ったんです。だから、幼いながらも必死に覚えました。そのお陰か、板長には料理の基礎から、板長のオリジナルのレシピ……料理人にとっては命以上に大切なレシピの数々も直接指導して頂いてきました」

「……キョーコ」

「和食だけじゃなく、洋食も、中華も、様々な料理を本当に教えていただいたんです。それに、今では私は心から料理をするのが好きだと胸を張って言えます。私の作ったものを美味しいと蓮さんを始め色々な方に言って貰えるのは板長の教えのお陰なんです」

「……キョーコ、君は人が良すぎるよ」

「いいえ、そうじゃない、そうじゃないんです。桂剥きが、桂剥きができたからこそ、今、私はここにいるんです。LMEに入れたキッカケの一つなんですよ? LMEのオーディションには落ちましたが、そのオーディションで私は特技として桂剥きをやりました。薔薇を作ったんです……やりすぎて牡丹になってしまいましたが」

「……あぁ、よく覚えている。あの時は、本当に驚いた」

 しみじみと椹が同意すると、キョーコは苦笑いを浮かべた。

 あの頃、特に椹には迷惑をかけっぱなしだった。

「あの時の桂剥きが全てだとは言いません。でも、LMEに入れたキッカケの一つではあるんです。それに……LMEに入れなかったら私はコーンとも再会できなかったし、蓮さんとこう言う……」

 キョーコは顔を真っ赤にしながら俯く。

「こういう関係にもなれなかったんです」

「……あぁ、うん」

 キョーコの言いたいことがわかって蓮もまた照れたように顔を赤らめる。

 そんな照れ照れと周囲をピンク色に染める二人をローリィたちは呆れたよう見やる。

「それに蓮さんと社さんは覚えていませんか?」

「え? なに、を?」

 蓮と社は顔を見合わせ、首を傾げる。

「新開監督の映画撮影の時、松内瑠璃子ちゃんと……対決したあの時のことです」

「よく覚えているよ。足の骨にヒビがはいっていたのに……あの時は君の根性に脱帽したよ」

 蓮の言葉にキョーコは困ったように微笑んだ。

「尚の両親がどんな思惑を持っていたとしても、板長には料理を、女将さんには礼儀作法、着物の着付け、立ち居振舞い、茶道に、華道、英会話……そう言った諸々なことを徹底的に教えて頂いたんです。だから、あの時、私は無謀にも臆することなく、あの場に立てたんです」

「キョーコ……」

「それに、“ナツ”役作りのために蓮さんにモデルの立ち方、歩き方を特訓してもらった時、蓮さんは私の姿勢が良いと褒めてくれましたよね?」

「うん。よく覚えているよ」

「それもまた女将さんの教えの賜物なんですよ?」

 キョーコの言葉に蓮は苦い思いを飲み込み、息を吐く。

「……うん。キョーコはもう納得……違うな、許しているんだね。不破のご両親については」

 キョーコは静かに微笑み、うなずいた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 あまりにも酷いローリィの独壇場になってしまって急遽修正。
 ヒロインなのに!
 キョーコちゃんの影が薄くなってしまったから、キョーコちゃんの独白にチェンジ。
 ちょっと前後の繋ぎが微妙な気がするけど楽しんでくださると嬉しいです。

 天音蓮華
 2014.04.28 執筆

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