THE SACRED LOTUS

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Fairy tale~Episode10-12~




 ローリィの言うように虐待されてきたということを認めるのには勇気がいった。

 実際、キョーコにはそんなことをされた自覚はなかったから。

 時々、従業員に冷たくあしらわれ、嫌味を言われ、無視されたりと、所謂、嫌がらせをされてことはある。

 でも、それでも、“虐待”と言うほどのことではないと思ってしまうのだ。

 悶々と悩むキョーコを見て、ローリィは目を細めた。

「俺は常々不思議に思っていたことがある。キョーコ、君は人の機微にとても敏い。それなのに、だ。人の言葉、感情を必要以上に曲解し、自分の都合がいいように解釈し、納得し、そして、容赦なく退けている。君は自分を必要以上に卑下すると同時に、同じくらい他人を敬っているようなことを言いながら、他人の言葉を、感情を、人格を否定している。そして、そのことに気がついていない」

「え? 別に私はそんなことっ!」

「違うとでも言うのかな? “私なんか”と自己を卑下し、自分に向けられた賛辞を君は全て社交辞令と受け取っているだろう」

「……それは、事実ですから」

「いいや、違うな。事実ではない。君にはあふれんばかりの多くの才能があり、魅力的な女性の一人だ。だが、それを君は何一つ認めていない。君が認めるのは君自身を貶める言葉のみ。肯定的な言葉は全部、君の心に届かない。相手の言葉を認めず、その賛辞を否定し、相手の感情を無碍に蹴散らす。真に受けて自分が傷つきたくないから」

「…………」

「確かに君が生きてきた環境ならば、そのような方法の防衛本能が働いても仕方がない。だが、君もまた他人を否定し、傷つけるる権利はないんだ」

「私はそんなつもりはっ!」

「自覚するべきだ。自分の心がこれ以上傷つかないために全てを拒絶していることに。そして、そのために君を大切に想う人間を無下にし、傷つけていることに。確かに、過去、君は周囲の人間に否定されて続けてきた。直接的に、間接的に。だからこそ、他人の機微に敏いくせに、自分の都合がいいように他人を完全に拒絶してしまう。俺はそんな孤独な君を憐れに思う」

 ローリィの言葉にキョーコは顔色を変えた。

「キョーコ、君はもっと周囲をよく見るべきだ。そして、何事も自己完結してはいけない。今のままでは女優としても、いずれ、行き詰まってしまうだろう。俺は君の才能が開花し、天高く羽ばたくところが見たいんだ」

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆


 天音蓮華
 2014.05.16 執筆

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意図する方向になかなか進んでくれない。
これがローリィマジックだろうか……困った。
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