THE SACRED LOTUS

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君への想い・4




「それは、イジメシーンのテスト演技中でした。私は京子さんに言われたんです。あくまで、テスト演技と言う形でしたけど、あれは、演技じゃなった。役の設定に乗せて、最上キョーコが“私”に言った台詞……今でも、忘れられません」

 そう言って、千織はあの時の京子演じる“ナツ”の言葉を再現する。

「“……あたしとあんたを一緒にしないでくれる? ちょっと境遇が似ててもね…………ここと、ここの出来が違うんだから”」

 そう言って、千織は自分の頭と胸を叩いた。

「あの子にしては随分と強気な台詞ね」

 驚きながら、奏江がしみじみと言い、社もまたうんうんと頷いている。

「それで、君はどう思ったのかな?」

「……悔しかった。自分が、ポッと出の新人タレントの子に演技で負けるなんて許せなかった。何より、京子さんは知っていて、役柄に乗じて私を嘲笑ったんです。…………私が京子さんを憎んでいることを。どうして、“未緒でつぶれないの!?”って思っている事を。私と、京子さんの何が違うって思っている事を知っていて!! だから、更に悔しくて、憎くて、仕方がなかった」

「そう、それで?」

「でも演技テストが終わって、私は気付いてしまったんです。私の方が過去に囚われているって。過去の栄光にしがみ付いて、他人を僻んで、羨んで、嫉妬して……醜い感情で演技をしていることに……」

 そう言って、千織は俯いた。

「そう、私は演技者として“失格”だったんです。だから、当然、私が京子さんと同じ舞台の上に立てるわけがなかった。負けて当然だったんです。それに気が付いて……」

「……つまり、今の君は最上さんに対して、他意や害意はないんだね?」

「もちろんです! だって、京子さんはFAIRYなんですから!!」

「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」

 思わず、三人は顔を見合わせると、手で顔を覆った。


 ――もしかして、彼女もまた最上キョーコ同様、もしくは強い影響を受けて、メルヘンチックな妄想癖があるのか?


 三人が三人、そう疑ったからだ。


「あ、あの……どうか、されたんですか? 皆さん」

 三人の様子に千織はオロオロとし出す。

「…………最上さんが妖精ってどう言う意味かな?」


 ――確かに、彼女は妖精のように可愛いけど。


「わ、私、昔から尊敬している人がいるんです。その人の言葉が印象的で……“不死蝶――FAIRY――”の名に相応しい役者を探してるって」

「不死蝶?」

 ますます、三人は意味が分からず、首を傾げるばかりだった。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.06.15 執筆

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