THE SACRED LOTUS

CP二次創作小説サイトです。 BLは含まれません。

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

君への想い・9




 ここにいる誰もが知っていた。

 キョーコがプリンセス・ローザをどれ程大切にしているのか。

「流石に、京子さんも青褪めちゃって……それを見て、不破は嫌な笑みを浮かべたんです。本当に最低最悪な男です!!」

「…………それで、不破君はその後どうしたの? プリンセス・ローザ様を引きちぎったのかな?」

「いいえ。と、咄嗟に私が不破の腕にしがみ付いて、止めさせようとして……でも、力じゃ適わなくってもうダメかもと思ったんですけど……あの馬鹿女……じゃなくて、マネージャーらしき女性が“これ以上は不味い”とか言って、不破を止めたんです。その時になってようやく……」

「へぇ、その時になって……ね。本当にマネージャーとして仕事をしていないな。狂犬のしつけも仕事の内だと言うのに」

 同じように冷やかな意見をのたまう蓮に、千織は同意した。

「マネージャーならもっと前に止めに入るべきなのに……何が、これ以上不味いよ!! 冗談じゃないって思ったわ!!」

「相変わらず、子供過ぎるんだね、不破君は……だが、子供のする事でも、許せることと、許せないことが世の中にあると彼は知るべきだ」

「……確かにな」

 蓮の言葉に社は頷いた。

「あの娘にとってプリセンス・ローザ様がどれだけ大事なものなのか……分かっていない。いや、分かっているから、そうするのかな……?」

「それで……さっき私がこぼした“洗脳”と言う言葉に繋がるんですけど……」

「あぁ、そうだった。その話がメインだったね」

「今日、私……不破とキョーコさんの関係って言うか、確執を詳しく知って思ったんです。不破に復讐とか言ってる時点で、“最上キョーコ”自体が、過去に囚われて身動き取れなくなっているんだって。昔の私のように……」

 ギュッと拳を握り、千織は力説した。

「もちろん、京子さんがされた仕打ちの数々を思えば、そう強く思うのは仕方がないとわかってはいるんです。でも、京子さんに不破ごときを気に掛けてなんて貰いたくないんです」

「……全く、その通りだね」

「だから、私は京子さんに言ったんです。愛の反対は憎しみじゃなくて、無関心だと。だから、不破のことなど綺麗さっぱり忘れてしまえって……そうする事が、一番、不破にとって効果的な復讐にもなるからって」

「君はなかなか面白い事を言うね」

 蓮は驚き、本音を漏らす。

「既に京子さんには京子さんなりの女優としての“理想”があるなら、不破になんて関わっているだけ無駄だって。不破に割く時間や心があるなら、他の事に有意義に使ったほうが良いって」

「……あぁ、だから、不破の事を忘れるように“洗脳”したの?」

 奏江は納得した。

「えぇ」


 ――確かに、千織の復讐は効果的だろう。

 否定された事がない人間にとって、チヤホヤされる事が同然だと思っている人間にとって、無関心こそ、不快なことはないから。

 でも、キョーコの不破に対する妙な執着心と言うべきか、頑なな心根がそう変わるとは思えない。


 その疑問を奏江がぶつければ、千織は大丈夫だと力強く請け負った。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.06.21 執筆

 スキビ☆ランキング


 PrevNext
スポンサーサイト
web拍手 by FC2

| 君への想い【完】 | 21:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT














TRACKBACK URL

http://0xsacredx0xlotusx0.blog.fc2.com/tb.php/58-dcb0ed9b

TRACKBACK

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。