THE SACRED LOTUS

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Fairy tale~Episode6-4~




 身が縮む思いで、キョーコは蓮と向かい合う。

 あの日のことは、キョーコにとっても忘れられない出来事だったからだ。

 あの時ほど、“恐怖”と言うモノを感じたことはない。

「君は何も悪いことはしていない。だから、謝らないで。逆に俺の方が君に謝らないといけないんだ」

「ちがッ! それはッ!」

「違わないよ。君がいるのに、俺は彼らと喧嘩になった。もっとやりようがあったのに……」

「ですから、それはっ! 私が彼らを煽ったから……私が……彼らなんか無視して逃げれば良かったんです」

「あの時の君は“雪花”だったから、その行動を取っていたら、君は“雪花”を理解していなかったことになる。それじゃ、役者失格だ」

「――ッ!」

「あの時の君は雪花らしい行動を取っていた。だから、問題ないんだよ。問題は俺」

 蓮は大きく息を吐いた。

「君が、俺に加勢しようとしたとき、男に突き飛ばされただろ? あの時、俺の意識は完全に“怒り”に支配され、映画の事も、“敦賀蓮”のことも、何もかもが吹っ飛んでいた」


 ――そうあったのは、あの男だけは許せない。

 ただ、頭の中にあったのは……それだけだった。

 今、思い出しても背筋が凍る思いがする。


「君が“殺しちゃダメ!”と叫んでくれなければ、正気に返る事もなかったと思う。そして、俺は……あの男に大怪我を……否、殺していたかもしれない」

 淡々とそう語る蓮にキョーコは泣きそうになる。

「俺はね、君の存在に何度も救われている。君が意図していなくてもね。だから、俺にとって、“最上キョーコ”と言う存在も、“京子”と言う存在も、俺にとっては等しく大切な女性で、唯一無二の存在なんだ」

「……」

「だから、俺の隣いて。俺を必要だと言って」

 そう言って、蓮はキョーコをそっと抱きしめる。

「軽井沢で言ってくれたよね? 君にとって俺の存在が“勇気”と“自信”をくれるって。俺にとっても君が、君の存在が“勇気”と“自信”をくれるんだよ?」

 その言葉を聞いて、何故だか、キョーコは嬉しさで心が震えた。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.06.24 執筆

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