THE SACRED LOTUS

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スキャンダル~お持ち帰り編・3~




 ――ここは何処だろう?


 報道関係者たちが遠い目をして考え込んでしまうほど、現在の状況は可笑しく、理解できなかった。


 そして、どれくらいの時間が経ったのだろうか。

 どうやら、肉じゃがが出来たようで、キョーコと蓮は顔を見合わせると、同時に圧力鍋のふたを取る。

 そして、よい香りと共に――異臭が広がった。


 その瞬間、ガックリと崩れ落ちるキョーコ。

 目には涙がたまり、蓮を睨みつけていた。

「……何故です? どうして……材料も、調味料も私がちゃんとチェックして、計って両方とも同じように用意して……ちゃんと、ちゃんと社長と松島主任に立ち会って貰って……置いておいたんですよ!? それなのに……それなのに……何故ですかぁぁぁ、敦賀さぁぁぁんッ!!」

 うわぁぁんとキョーコは人目も憚らず、泣き出してしまった。

「あんまりです。酷いです。この一週間、何だったんですか!?」

「……ご、ごめん。本当にごめんね。でも、何故、こうなるのか、俺にも……」


 ――分からないんだ。


 そう呟いた蓮は自分が作った肉じゃが……と思われるものが入った鍋を横目で見る。

 見た目だけなら、色も形も、立派な肉じゃがだった。

 だが、その鍋から漂う香りは……何だかよく分からない香り――つまり、異臭としか言えない何か――なのだ。

「……とりあえず、京子君。肉じゃがは完成したんだな?」

 泣き出してしまったキョーコを憐れむように見つめるローリィにキョーコは顔を伏せながら頷く。

「そうか。では……」

 パチンとローリィが指を鳴らせば、どこからともなく現れたメイドたちがワサワサとキョーコが作った肉じゃがを小分けにして取り皿に乗せ、報道陣達に配り始める。

「まず、我がLMEきっての料理上手、京子君の肉じゃがをご賞味あれ」

 そうローリィに勧められまま、口にした報道陣達はその味の完成度の高さに驚きと、喜びの声を上げる。

 たかが肉じゃが、されど肉じゃが。

 もちろん、関西風、関東風と味付けに大きな差がある。

 しかも、キョーコは京都出身と言う事もあり、どちらかと言えば薄味に分類される味付けだ。

 だが、その代わりと言うべきか、とても出汁の利いた上品な味わいの肉じゃがとなっていた。

 口々に絶賛の嵐が沸き上がる。

そして、次に配られたのは敦賀蓮作の見た目は確実に肉じゃがだけど、香りが……が配られた。

 女性記者などは“敦賀蓮”が作ったものだからと、異臭など、何のその。

 喜んで口に運んだが、口に入れた瞬間、フリーズする者、真っ青な顔をしてトイレへ駆け出す者たちで会場内は騒然とし始める。

 酷い場合はその場で卒倒する者まで出た。

 そこで動き出したのが医者の一団である。

 テキパキと、その場で処置を開始した。


 そんな阿鼻叫喚の光景を蓮は一人、居た堪れない様子で見つめ、この状態を引き起こした蓮をローリィと松島は呆れたように、非難するように見つめていた。


 ようやく、状況が収束し、会見が再開された時には、既に誰もが疲労困憊の有様だった。

 見るからに魂魄が抜け落ちたような報道陣をよそに、ローリィがことの経過を説明し、本来の意味での記者会見が始まった。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.06.16 執筆

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