THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・06




 ――次の新曲、別にラブソングでもないのに……何故、私がショータローの恋人役で出演する必要性があるの?

 そもそも、このPVに恋人のデート風景が必要なのかしら?

 逆に私が出演することで、新曲のイメージが全く合わないわよね?

 それに、別に恋人役をと言うなら……私じゃなくても良いはずだ。

 現にプリズナーで、美森が彼の恋人役をしていた訳だし、まして、彼女は同じ、アカトキなんだから……わざわざ私を選ぶ理由が分からない。

 本当に意味不明だわ……。


 キョーコは不破サイドの依頼書を冷やかに見つめ、そして、瞑目する。

 そして、キョーコは意を決し、顔を上げると椹と視線を合わせた。

「……椹さん、私はVIE・GHOULのPVの方に興味があるし、出演したいと思いました。でも……」

 キョーコは“不破尚”の企画書を侮蔑するように見つめた。

「……義理と恩。それを思うと……私には選べません」

「…………やはりそう思うよな、最上君なら尚更だろうな」

 元々、考え方が古風だからなと呟く椹に、キョーコは苦笑いをこぼす。

「でも、結論を出す前に椹さんにご報告とお願いがしたいことが……先日、VIE・GHOULのリーダーミロクが私に会いに来ました、この件で。私は今の今まで本気だと思っていなかったので気にも留めていなかったのですが……魔か……レイノとの確執を理解して、頭を下げてきたんです。彼はどうしても私たちに出演して欲しいと……勿論、私は事務所の意向を優先すると答え、返事はしませんでしたけど」

「そんな事があったのか?」

「はい。それで、ミロクはこの仕事関連の間、レイノに不用意な真似はさせないと約束まで口にしました。彼は本気……みたいですね」

「そのようだな。それで君のお願いとは?」

「問題は不破尚の方だと思うんです。だから、不破サイドに、何故、この新曲PVに恋人役として私を起用したいと思ったのか、その理由を聞いてもらえませんか? どう考えてもラブソングでも、愛や恋がテーマじゃない曲に恋人役のオファーって……そこがまず理解できません。生意気なこと言いますが、納得できず、意味が分からないままでは……私は……満足に演じることなどできませんし……自信がありません」

「……そうだ、な。そうだよな。意味が分からないよな」

 椹もその点が大いに疑問に思っていた。


 何故、恋人なのか。

 何故、京子なのか。


「彼らにとって、私じゃなければならない理由があるなら、私は不破尚のPVに出演します。でも……違うなら」

 そう言って、未練がましいと自分でも思うがVIE・GHOULの依頼書を見つめる。

「今回はVIE・GHOULの方を優先したい」

 きっぱりと言い切ったキョーコに椹は目を丸くする。

 元々、椹はキョーコが不破尚の熱狂的なファンだと思っていたため、どんな内容であっても不破の依頼を優先するだろうと思っていた。

 だが、今回、不破尚と言う名前を聞いても、何の感情の変化を見せず、ただ、冷静な判断を下すキョーコの変化に内心驚きを感じていた。

「……確かに悩んでいても始まらないか。よし、少し待っていてくれるか、最上君」

「はい」

 そう言い残すと、椹は自分のデスクへと一端戻り、電話を取った。

「ちょっと確認してくるよ」

「お願いします、椹さん」

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.07.14 執筆
 2011.07.18 加筆修正

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