THE SACRED LOTUS

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ダンデライオン・08




 椹は難しい顔をしたまま、デスクに戻ってくると受話器を取り、不破尚のプロデューサーである麻生春樹宛に電話をかけた。

 そこまでは普通の様子だったらしい。

 だが、椹が麻生と電話越しに会話をし始めた途端、椹は不機嫌をあらわにし始めた。

「普段はそんな態度を示す人じゃないから……よほど、腹に据えかねた事を言われたのか……珍しく電話越しに怒鳴ってたしねぇ」

 先ほどの様子を思い出したのか、そのスタッフは困ったように眉根を寄せる。

「……そうですか。それで、私はどうしたら良いですか? 会議室で待っていた方が……」

「あぁ、そうだ……ダメだ。確か、あの会議室は……次、俳優部門の誰かが押さえていたような気がする。ちょっと待って、確認してくるから」

 そう言って、スタッフが確認に向かい、キョーコは廊下で待っていると、社がやってくるのが見えた。

「あれ? キョーコちゃん? どうかしたの?」

「あ、社さん、こんにちは」

「こんにちは。それで、どうかした? 中に入らないの?」

「あぁ、ちょっと……」

 困った表情のキョーコに社の目が鋭くなる。

「何かあったの?」

「……実は……」

 言い難そうに不破尚とVIE・GHOULからオファーがあった話を始めた。

 義理と恩はあるが、お世辞にも出来が良いとは言い切れない不破尚のPVか、興味深い依頼内容であるが、軽井沢の件があるVIE・GHOULのPVか。

 この二択のどちらを受けるかで、椹とキョーコが悩んでいること。

 そして、現在、椹が電話で不破尚サイドに、今回の依頼の意図を聞いている最中であること。

 しかも、椹が珍しく電話越しとは言え、怒鳴ったりしていること。


 困惑しながらキョーコは自分が知っていることを社に包み隠さず話をした。

「……敦賀さんには言わないでくださいって言うのは……ダメですよね?」

 最後にそう付け加えたキョーコだったが、社は恐ろしいモノを見るようにキョーコを見下ろす。

「……キョーコちゃん、もしかして、俺に死ねとか言ってる?」

「言ってませんよ! ただ……」

「下手に黙っていた方が、後々、もっと怖いことになると思うよ?」

「……ですよねぇ」

 思わず、二人して遠い目をしてしまう。

 思い描くのは大魔王になった敦賀蓮の姿。

「それに俺からも言っておくけど、キョーコちゃんからも、直接、話をした方が良いと思うし、今夜にでもさ」

「……うぅ、気が進みませんが、仕方がないですよね」

 そう言って、キョーコは重い重い溜息を吐いた。

「……待たせたね、最上君……って社もいるのか」

「あ、はい。おはようございます、椹主任」

 珍しく言葉の端々に憤りを感じさせる椹に、社は目を見張った。

「あの、どうかされたんですか?」

 人当たりが良い椹主任にしては珍しいほど怒っているなと改めて社は思った。


 ――余程、不破サイドとの話し合いが面白くないものだったのだろうか?

 気になるな……。

 *:.。. .。.:*・゜゚・*☆

 天音蓮華
 2011.07.18 執筆

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